Drupal VMでDrupalのローカル開発環境を超サクッと構築する
Googleトレンドのグラフとは裏腹に高鳴りを感じるCMS「Drupal」のローカル開発環境をサクッと構築できる「Drupal VM」の概要・使い方を備忘録がてら紹介します。
Drupal VMとは
Drupal VMはVagrant + AnsibleなDrupalのローカル環境構築ツールです。WordPressで言うところのVCCWみたいなやつです。
Apache(Nginxも可)・PHP7・MySQL・Drush(DrupalのCLIツール。WP-CLI的な)・Drupal 8.x(7.xも可)・その他諸々のツール込みのVM(Ubuntu 16.04)をサクッと構築できます。
カスタマイズが容易でドキュメントもしっかりしているので、MAMP使いや、Drupalを初めて使ってみる人でも扱いやすいんじゃないかな?
使ってみる
はじめに
VagrantおよびVirtualBoxをインストールしておきます。ここはかつあい。以下の構築方法はmacOS El Capitanを想定しています。構築と言ってもダウンロードしてちょっとコンフィグ弄って vagrant up
するだけですけどね。
vagrant-hostsupdaterプラグインをインストールしておくと捗ります。ターミナルを起動し、以下のコマンドを実行します。
$ vagrant plugin install vagrant-hostsupdater
ダウンロード
公式サイトの「Download Drupal VM」ボタンからダウンロードします。
ダウンロードしたら解凍して、適当なディレクトリ(~/drupal/
とか)に移動します。
コンフィギュレーション
デフォルトのままでも良いですが、apacheをnginxにしたり、drupalのバージョンを変えたい場合は設定ファイルを編集します。まず、ディレクトリ中の default.config.yml
をコピーして名前を config.yml
にします(コピーせずリネームするとエラー吐きます)。
config.yml
をテキストエディタで開き、編集します。例をいくつか挙げるとすれば・・・
OSを変更する(デフォルトはUbuntu 16.04)
4行目の vagrant_box: geerlingguy/ubuntu1604
の値を以下のように変更します。
- Ubuntu 14.04:
geerlingguy/ubuntu1404
- CentOS 7:
geerlingguy/centos7
ApacheをNginxに変更する
36行目の drupalvm_webserver: apache
の値を nginx
に変更。
Drupal 7.xを使う(デフォルトは8.x.x)
40行目の build_makefile
を true
に変更し、69行目の drupal_major_version: 8
の値を 7
に変更。
ディレクトリ中の example.drupal.make.yml
を drupal.make.yml
にリネームしテキストエディタで開いて、8行目の core: "8.x"
を "7.x"
に、14行目の version: "8.1.7"
を "7.50"
にそれぞれ変更。バージョンは最新のやつに適宜書き換えてください。
ゲスト・ホスト間の共有ディレクトリのパスを変更する
26行目の - local_path: .
を変更。
その他設定は公式ドキュメントをぜひ。
インストール
ターミナルを開き、Drupal VMを展開したディレクトリに移動します。
$ cd ~/drupal/
あとは vagrant up
するだけ。
$ vagrant up
結構時間がかかるので、プチシューでも食べて待ちます。途中パスワードの入力を求められたら、入力します。
完了したら、http://drupalvm.dev/にアクセスしてみます。
デフォルトでは、Drupalのアカウントはユーザー名、パスワードともに「admin」です。上のスクリーンショットは日本語化済みですがデフォルトでは英語なので、拡張機能をインストールして日本語ファイルをインポートする必要があります。この辺は後日。
というわけで、Drupal VMの使い方を軽く紹介しました。僕自身Drupalは初心者なので、備忘録を潤していきたいですね。ガンバロー!